バンライフが旅行スタイルとして優れている理由

近年のアウトドアブームにより、これまでには無かった様々な旅行スタイルが生まれています。

特徴的なのは「旅行×アウトドア」というスタイルが非常に人気を博していることでしょうか。キャンプブームの盛り上がりをきっかけに、様々なアウトドア体験を旅行に組み込むスタイルが注目を集めています。

そのなかでも「バンライフ」と呼ばれるスタイルが今後のメインストリームになるポテンシャルを持っていますので、その理由と魅力をご紹介します。

「バンライフ」とは

バンライフはその名の通り、バンタイプの車に必要最低限の生活用品を積み込んで、中・長期の旅行や生活を行うスタイルのことを指します。

もともとは自宅を持たずに最小限の空間で生活するスタイルをさす単語でしたが、近年はその定義が拡大して、キャンピングカーではない車をDIY改造して旅行または生活すること全般を指すようになっています。

旅行に最適な「バンライフ」

何かしらの目的をもって挑む旅行ですが、そのなかに共通の「無駄」があります。それは「準備」にかかる時間。これは出発前の準備からはじまり、宿泊施設へのチェックイン、キャンプであれば設営など、旅行の目的に付随して発生する”余計な”準備全般についてです。

宿泊施設自体・キャンプ自体が目的であれば、チェックインや設営の「準備」もイベントの一部として楽しむことができます。しかし、行ったことのない場所への訪問やアクティビティが目的の場合はどうでしょうか。翌朝何時に出発できるか・どれほど遠くまで行けるか、これらは準備にかかる手間をいかに最小化するかに掛かっています。

翌朝はやくから登山したり、行ったことのない遠方へ出かける場合、宿泊に無駄な時間を取られることは障害になりかねません。限られた休日の時間のなか、より多くの時間を目的のために振り分けることこそ旅行を最大限楽しむ秘訣と言えるでしょう。

マイカーに宿泊するという選択肢

目的のためにより多くの時間を振り向ける。時間の節約を目的にするなら車で宿泊するのがベストです。

仮にチェックイン・チェックアウトまたは設営・撤収にそれぞれ1時間半かかるとしましょう。2泊3日の旅行であれば合計6時間もの時間を無駄にすることになります。これは移動距離にすれば片道200kmほどの距離に相当します。イメージとしては東京から埼玉・山梨・群馬あたりしか行けなかったのが長野・新潟・富山あたりが射程に入ってくる感じでしょうか。日本においてはサービスエリアや道の駅など、至る所で宿泊することができるため、目的地までの最短距離を移動できることも美点です。

しかしながら、「快適に宿泊できるか否か」というのは決定的に重要です。果たしてバンライフというスタイルはこの点は問題ないのでしょうか。

*車中泊禁止の道の駅もあるため現地のルールに従ってください

「バンライフ」の立ち位置

以前から車を宿泊施設として利用する旅行スタイルはありましたが、それらとバンライフはどのように違うのでしょうか。特に車中泊やキャンピングカーと、バンライフの違いは気になるところです。

車中泊より快適で、キャンピングカーより安い。

バンライフの魅力はこの絶妙なポジションにあるのではないでしょうか。悪く言えば中途半端なポジションに見えなくもないのですが、実はバンライフがベストと言えるたくさんの理由もあるのです。

宿泊の快適さ・コストなど様々な要素が重要になってくる旅行ですが、要素単体ではなく旅行のフロー全体を俯瞰したときにどれほど目的にフィットするか、という点が最も重視されるべきでしょう。旅行全体のフローを、その前段階である機材購入から、購入後の日常生活での利便性まで貫いて考察してみます。

「キャンピングカー」「車中泊」と「バンライフ」の比較

バンライフ キャンピングカー 車中泊(通常の車)
導入コスト
ドライブの楽しさ
維持コスト
宿泊の快適さ
日常での使い勝手

上の表をご覧いただければ分かるとおり、バンライフは通常の車ならではの利便性を当然のように持ち合わせ、快適に宿泊できるのが特徴です。

「宿泊の快適さ」をキャンピングカーと同等にしていますが、常にフル装備で内装が固定されているキャンピングカーに対し、バンライフでは必要最小限の装備を旅行に合わせて選択できるために居住スペースはそれほど差がないこと。さらには日本における宿泊場所になるSA・道の駅やオートキャンプ場には水道・トイレが必ずあるために、これらの装備は必須ではないことが理由です。

キャンピングカーは宿泊に特化しすぎていて、「燃費」「ドライブの楽しさ」などの点で大きな問題を抱えています。過剰装備が原因となり導入コストが高いだけでなく、燃費が悪くドライバビリティが低いなど「日常での使い勝手」に難があるのも悩ましい点です。なかには居住スペースを切り離すことのできるキャンピングカーも存在しますが、クレーンなどの設備がない状態での作業は非常に手間がかかるため、基本的にキャンピングカーの日常使いは無理があると考えて良いでしょう。

バンライフはどうでしょうか。基本的には普通の車と同じ車両に道具を積み込むだけのため、「導入コスト」をはじめ”普通の車”に求められる性能も当然満たしています。ちなみにバンライフ用の車両で内装カスタムをしていても多くの場合で車検に適合します。もちろん座席を取り外したりしている場合は元に戻す必要がありますが、工具を使わずに車検証記載の状態に戻せる場合はだいたいOKです

*既製品であればメーカーにお問い合わせください。DIYの場合は自己責任での施工が必要です。

しかも圧倒的にオシャレ

軽バンをバンライフ仕様に

こだわりのギアや雑貨を組み合わせて、自分のスタイルを表現できるだけでなく、車という限られた空間においては、必要なものだけを選び抜く必要があるため、洗練されたミニマルな世界観がつくられるのも美点です。

私が愛してやまない軽バンであれば軽貨物なので税金は4,000円/年かつ車検も2年ごとです。当然、写真の状態で車検適合しています。もちろん普通の軽バンとしての機能はもっていますし、仕事や普段の生活も全てこなしてくれる頼もしい相棒です。

バランス調整が柔軟にできる「バンライフ」

”バンライフ”と検索すると内装に天然木をあしらったカスタム車両がずらっと並び、「うっ、ハードル高い・・・」と感じるかもしれません。しかし、どのようなバンライフを志向するかによって内装は自由に調整することができるのでご安心を。

”映え”を目指さなければ内装は純正のままだって良いのです。どのくらいコストをかけるかや、どのくらいアクティビティを重視するかで自由にバランス調整ができるのもバンライフならではの特徴です。

「快適に過ごせる車内」を工夫してつくるのが大切!

旅行のスタイルとして、バンライフを選ぶ最大の理由は何か。それは宿泊や滞在にかかる時間的・金銭的コストを最小化することで、旅の全体を通してより豊かな体験を目指せることにあります。

車中泊との決定的な違いもあります。宿泊や滞在にかかる時間的・金銭的コストを最小化できる車中泊ですが、快適とは程遠いものです。たとえば、道中で素晴らしいロケーションを発見し、数時間ゆっくりしたい・または予定変更してゆっくり宿泊したい、となった場合に車中泊というスタイルでは無理を強いられて当然でした。

こんなのもアリです!

それに対し、バンライフというスタイルでは、その場に留まることが負担になりません。キャンピングカーに近い快適性を持つ車内で寛ぐもよし、車内の道具を持ち出して大自然の中コーヒーを淹れるもよし。とにかく、「どのような場所に滞在することになっても快適」に過ごせるよう車内を自己流でカスタマイズすれば良いのです。そのために使う道具はキャンプ用品でも良いですし、登山用品でも日用品でもかまいません。

宿泊や滞在にかかる時間的・金銭的コストを最小化すること。さらに滞在しようと思えば快適に過ごせること。

アクティビティなどとの親和性も重視して旅行をどれだけ豊かな体験にするか。そのうえで。そのためには旅行のフロー全体を通して宿泊や滞在にかかる時間をマネジメントする必要があります。そのために「バンライフ」は最適な選択肢のひとつといえるでしょう。

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