初めまして。SO9|エスオーナイン代表の鈴木と申します。
学生時代、免許を取ってすぐの夏休みに1ヶ月の車中泊旅行をしたのは2008年のことで、これまでに移動距離にして30万キロ以上、真夏の沖縄から、真冬の北海道まで、様々な場所で車中泊旅行や車をベースにしたアクティビティを行ってきました。
最近はバンライフの認知度が高まったこともあり、「バンライフ」しています、なんて自己紹介することもありますが、実態としては車中泊をベースとしたアクティビティや旅行を、大抵は数泊程度で、年に2回くらいは1ヶ月単位で楽しむ生活をしています。
当記事では、SO9が、ひいては私自身が15年間にわたり実践してきたバンライフについて、従来の観光旅行や車中泊との相対的な位置付けを明らかにすることで、バンライフの魅力とは何かを鮮明にしていきます。
目次
そもそもバンライフとは?
バンライフとは、本来ライフスタイルそのものを指す単語ですが、近年では旅行やアウトドアのジャンルとして捉えた方が自然です。
バンライフが密かに人気を集め始めたのは2010年台後半のことで、その後キャンプブームをはじめ、コロナウイルスによるテレワークの浸透などにより広く浸透していき、現在ではそれ単体でも勢いのあるジャンルとして確立されています。
キャンピングカーと同じ?いいえ、違います。
バンの車内に自宅さながらの環境を作り上げる、という点でバンライフはキャンピングカーとも近いように感じますが、実は決定的に異なる点があります。それは、非日常との繋がりを大切にする、ということで、これはバンライフカルチャーの重要人物フォスター・ハティントンの著書「VAN LIFE」において、インタビューを受けるバンライファーたちから「脱出ポッド」という単語が繰り返し語られることに象徴されるように、バンライフは、日常生活から飛び出して非日常の中に飛び出すための手段とでもいうべきものなのです。
実際に、「キャンピングカー」「車中泊旅行」という単語からは観光旅行が連想されるのに対し、「バンライフ」という単語からは大自然やアウトドアアクティビティなど、観光というよりも冒険や探検とでも喩えたくなるような世界観が連想されます。
オーナーごとに個性が違う
オーナーが違えば車両に要求される要素も違って当然だ。
この当たり前の事実を再認識させてくれるのがバンライフなのですが、そもそもブーム当初はDIYにより車両制作されることが圧倒的に多かったバンライフの世界では、オーナーごとに様々な、本当に様々な改造が行われてきました。薪ストーブを装着したり、ホテルさながらの巨大ベッドを装着したり、オーナーごとに最大限の想像力をもって改造される車両は、眺めているだけで冒険心がくすぐられます。
これほどの自由度を実現している理由は何かといえば、DIYの余地がある、という点に集約されるのですが、あえて未完の状態にしておくことで、オーナーの志向するものに合わせて、または旅の目的に合わせて姿を変えていく、バンライフならではの世界観が完成するのです。
内装は木製が多い
様々な目的に合わせ、オーナーごとにカスタマイズされるバンライフ用の車両ですが、多くの車両に共通するのは木製の内装です。単純に居住スペースとして居心地が良いのはもちろんですが、改造が容易で様々なオーダーに対応できる柔軟性も木製内装の大きな魅力です。
バンライフ専用「バンライフエブリイ」
時間にとらわれず、場所にもとらわれず、自分のスタイルで旅をする。免許取り立ての頃、18歳の私が目指したのはバンライフの世界観でした。当時、お金や工夫はありませんでしたが、体力と好奇心だけはあったので、コンパクトカーの運転席で車中泊を繰り返しながら、日本全国を津々浦々旅して回りました。
日本各地を巡り続け、気がつけば真夏の沖縄から真冬の北海道まで、行ってみたいと思える場所はほとんど旅した頃に突然感じたのがスタンプラリーのように駆け抜けていく、旅のスタイルへの疑問でした。
一定の期間、同じ場所に滞在することで得られる感動があります。極彩色に空を染めながら沈んでいく夕陽、朝霧を黄金に染めながら昇る太陽、昼間とは全く違う静寂をみせる湖面、時間をかけて滞在しなければ体験できない瞬間、それこそが旅の醍醐味だと感じるようになったのです。
バンライフの魅力
1.Home is where you park it.
Home is where you park it.
バンライフの魅力は、車内という最小限のスペースに快適な住空間をつくれることです。”Home is where you park it.”というのはバンライフにおいてあまりにも有名な言葉ですが、まさにその通りだと思います。
必要最小限のスペースに厳選した道具を積み込んで生活するバンライフは、何もかもが過剰な世界に生きる現代の生活とは全く異なるものです。厳選された道具たちと、泊まる場所も、時間も気にせずにどこまででも行ける。生活スタイルとしてはもちろん、従来の旅行とも全く違う世界がそこにはあります。
バンライフとは生活スタイルのこと。活用方法はあなた次第。

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日本では、バンライフと車中泊が混同されることが多いように感じますが、これらは別物です。バンライフとはバンを中心に据えた生活・旅行・アウトドア全般を指すものなので、旅行をしても、テレワークをしても、それはバンライフの一ジャンルなのです。
バンライフの基本は「長時間滞在しても快適な車」と、「滞在を豊かにするアイテム」の組み合わせ。車にしても、アイテムにしても何を選ぶかはあなた次第。この点が最初から全てが揃っているキャンピングカーとも異なる点です。
「全部入り」のキャンピングカーなどでは、どうしても画一的なスタイルになってしまいがちですが、バンライフのスタイルは発想次第で無限大。発想次第でどんな体験とも組み合わせることができるのです
2.時間を自由に使える贅沢
旅行という切り口で見ると、バンライフのメリットが浮き彫りになってきます。
宿泊場所を選ばず、設営・撤収の手間がないバンライフの特徴は、チェックインやチェックアウトに追われるのが当然の、従来型の旅行から私たちを開放してくれます。
時間を自由にできるということは、そのぶん遠くまで行ったり、または気の向くまま長期間滞在したりできます。限られた休暇を最大限活用するには、時間に関する自由度が高いバンライフを活用するのがスマートな方法と言えるでしょう。
また、自然に一番近い場所に宿泊できるということもバンライフならではのメリットと言えます。心地よい森の中や、見晴らしの良い山の上など、これまでは通り過ぎるしかなかった自然の真っ只中での滞在は、バンライフ以外では味わうことのできない体験です。
3.快適に滞在する贅沢
海岸で、清流沿いで、景色の良い場所で、心ゆくまで過ごす。
簡単そうに見えますが、これまでの旅行スタイルでは叶わなかった時間の過ごし方です。移動手段である車自体が快適なシェルターになるバンライフにおいては、気になる場所を見つけたら気がすむまでその場でゆっくりすることができます。
Home is where you park it. 気に入った場所を見つけたら、気が済むまでそこに停滞すればいいのです。

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4.アウトドアなのに快適空間
雨風をしのげて、電源があって、虫も侵入してこない。いざという時は空調も使える。快適性は本当に重要で、快適じゃないと、本来は楽しいはずの体験も苦痛になってしまいます。
これまでは、自然の中で快適に滞在するためには、様々な知識や工夫が必要なのが当然でした。バンライフでは日頃使い慣れている車をベースにして過ごすので、誰でも快適な状態を保ちやすいと言えます。
滞在や宿泊が快適にできること、そして移動も快適なバンライフだからこそ、季節や場所を問わず最高の体験ができるのです。
製品紹介
バンライフエブリイ
バンライフシェルフ
SO9|エスオーナイン製品コンセプト
私たちの製品に共通するコンセプト、それは「バンライフのハードルを下げる」。
これまでは、バンライフを始めるには金銭的または手間的に、多大な導入コストを払う必要がありました。これらを少しでも軽減することで、バンライフやアウトドアがもっと身近で気軽なものになるのではないか。
私自身、バンライフを愛してやまないからこそ、少しでも多くの人に気軽にバンライフを始めて欲しい。その一心で作り出したブランドがSO9|エスオーナインです。
極限までシンプルに。だから使いやすい。
これまでバンライフを始めるには、非常に高価なコンプリートカーを購入するか、さらに高価なオーダーメイドサービスを利用するしかありませんでした。
バンライフをもっと多くの人に楽しんでほしい。その一心でSO9の商品は開発されています。
年間150日にわたりフィールドテストを繰り返し、極限までシンプルで使いやすいことが特徴のSO9の製品。これまでになかった発想の商品ばかり開発できる理由は、私たちが10年以上にわたりバンライフを実践してきた専門家だからです。