アウトドアやキャンプなど、電源のない環境でも使用できるSO9|エスオーナインの「アウトドア豆炭こたつ」。アウトドアに映える八角形のデザインをはじめ、厚さ5cmのになる折畳機構、運搬が容易な7kgの本体重量など、アウトドアやキャンプに最適な設計となっています。
アウトドア・キャンプにコタツをインストールするなら「アウトドア豆炭こたつ」がベスト、と自信を持ってお勧めできる商品ですが、ご購入時に「どのくらい暖かいのか」という質問をいただくことが多いので検証を行いました。
これまでも、体感的に電気式こたつに匹敵するくらい暖かいとは感じていたのですが、実際のデータを計測したことでより詳細な性能がわかりました。
結果
テスト条件
- 17:00開始、翌8:00終了(15時間)
- 気象条件が近い2日(高知県|2021/2/19・2021/2/23)
- 地面からの断熱はテント用グラウンドシートのみ
- こたつ布団は同じものを使用
アウトドア豆炭こたつ(火力:中|豆炭12個・4個着火)
厳冬期・平野部・比較的寒い日、となる条件の日を選定し計測を実施。火力は「強」でなくても十分暖かいため、「中」としました。
豆炭は12個で、うち4個はライターで簡単に着火できるスーパーマメタンを使用。残りの豆炭にはスーパー豆炭から火を移していく、実際の運用に近い条件でテストしました。
計測開始20時間後の温度は30.1℃(外気温12℃)で、SO9|エスオーナインがこれまで公称してきた15〜20時間の持続時間よりも長い時間暖かいこともわかりました。
電気式こたつ(火力:強)
アウトドア豆炭こたつと殆ど同じ気象条件の日に電気式こたつを計測。火力は「強」で固定です。
35℃付近でサーモスタットが作動して、開始から1時間後〜終了まで同じ温度を維持しています。
比較
*計測日が異なるため正確な比較ではないことにご留意ください。
立ち上がりは「電気式こたつ」のほうが早く、開始2時間程度で両者同じくらいの温度になりました。「電気式こたつ」は35℃付近でサーモスタットが作動*するためそれ以上の温度には上がりませんでした。
「アウトドア豆炭こたつ」のほうは47度くらいまで温度が上昇していて「真冬でも汗をかくくらい」という使用感と一致する温度でした。温まり具合を見る限り、一旦温度が上昇してからは火力を「弱」にすることで、より長く火持ちさせることができそうです。
*床が断熱されている環境では40℃付近で作動。温度計を地面付近に設置したことによる内部温度の差と考えられる。
ポータブルバッテリーで「電気式こたつ」を使用する場合
今回のテストでは「電気式こたつ」の消費電力も測定しました。
- 電気式こたつの消費電力:最大約400W/平均100~200W(火力により異なる)
近年は1000Whクラス以上の大容量ポータブルバッテリーも多くなってきていて、電気式こたつを屋外で使うことのできる環境が整ってきました。1000whクラスのポータブル電源で使用する場合、強火力で4時間、弱火力で8時間程度の仕様が可能です。また、上記の消費電力は屋外でのものなので、テント内や車内などテスト環境よりも気温の高い場所ではもっと消費電力が少なくなります。
検証結果からわかる特徴
アウトドア豆炭こたつ
メリット
- 厳冬期でもかなり暖かい
- 強火力で使用すれば氷点下など寒い環境でも使用可能
- 15〜20時間以上の持続時間があり設営後は翌日まで放置可能
デメリット
- 微量の一酸化炭素が発生するため車中泊やテント内で使用する場合は換気が必要
電気式こたつ
メリット
- 電源サイトであれば手軽に使用できる
- 車中泊やテント泊などで気軽に使用できる
デメリット
- 大容量ポータブルバッテリーまたは電源が必要
まとめ
「アウトドア豆炭こたつ」がアウトドアやキャンプで使用するのに最適な性能を持っていることが、検証結果から確認できました。また、電源のあるサイトでも、最大火力で勝る「アウトドア豆炭こたつ」を使用するメリットは十分にあると言えそうです。
さらに、アウトドアやキャンプ用のコタツとして従来からDIYされてきた、湯たんぽや電気毛布を使用する簡易コタツが「寒さを軽減する」ことを目標としているのに対し、「アウトドア豆炭こたつ」はメイン暖房として十分な性能(最大火力では汗をかくほど暖かい!)であることもわかりました。
テスト協力
今回のテストは高知県芸西村にあるプライベートキャンプ&ドッグリゾート「ONIWA」で実施しました。「アウトドア豆炭こたつ」「ソロこたつ」をはじめとするキャンプ用品レンタルや、フードデリバリーなども充実したキャンプサイトです。