バンライフに最適な車種の選び方

アウトドアブームの中で、近年とくに注目度が高いバンライフ。バンライフとは、そもそもライフスタイルそのものを指す単語ですが、近年では旅行やアウトドアのジャンルとしても使用され始めるなど、大きく広がりを見せています。

「バン」と呼ばれる、商用車の荷台を木製の家具やおしゃれなアイテムで満たし、気ままに生活するバンライフは、忙しい現代人なら少なからず憧れる部分があります。

では、実際にバンライフを始めるにあたり、クルマ選びはどのような基準で行えば良いのでしょうか。ページ下部には選りすぐりのオススメ車種も記載しています。

バンライフに最適な車の判断基準

バンライフをこれから始めようという場合、最初のハードルになるのがクルマ選びです。バンライフのことを調べるなかで ”結局ハイエースしか選択肢は無いの?” と疑問に思う人も多いはず。

バンライフに最適な車を選ぶ上で一番重要なのは、スタイルや人数に合った車内スペースです。車内で過ごす時間が長くなるバンライフだからこそ、自分のスタイルにフィットした車内スペースを確保したいですよね。

当記事では、寸法を基準に、最適な車種を選べるようになることを目標にしています。

ページ下部に個人的なオススメ車種も掲載していますが、寸法を基準にすれば、どんな車でも自分で判断することができるようになりますよ。

車内が広いほど良いわけではありません。車内が広くなると車体サイズも大きくなるので、狭い道に入りにくかったり、燃費が悪くなったりします。

当然、大きな車両にも良さはありますので、一番良いのは自分のスタイルを実現できる必要最小限の車を選ぶことです。

結局、車内スペースはどのくらい必要?

バンライフに必要な車内スペースの基準は、「快適に」「長時間」過ごせる広さです。

では、快適に長時間過ごせる、最低限のスペースはどのような基準で決めたら良いのでしょうか。

そこで、シェルターといえばテントということでアウトドア用のテントを参考にしてみましょう。様々なメーカーが最適なスペースを追求して開発するテントを基準にすれば、最適なスペースもわかりそうです。

テントと言っても、山岳用の小型・軽量モデルから、キャンプ用の超大型モデルまで様々なものがります。ここでは、ツーリングまたは少人数キャンプ向けの、居住性に配慮した定番テントを参考にしてみましょう。

アウトドア用テントの大きさを確認

コールマン:ツーリングドーム LX 2~3人用

出展:Amazon

長さ210×幅180×高さ110(cm)

キャンプ用品の定番メーカー「コールマン」のテントです。3人までが適正人数のモデルなので少し大きめのサイズと言えるでしょう。

モンベル:クロノスドーム 2型 2人用

出展:Amazon

長さ230×幅130×高さ105(cm)

山岳用品メーカーのモンベルのテントも確認してみます。先ほどよりも定員が1人少ないですが、大きさはそれほど変わりません。

これらを基準に必要な車内スペースを考えてみましょう。

必要な車内スペース:長さ190×幅130×高さ110(cm)

アウトドア用のテントを基準に考えると、バンライフに必要な車内スペースはおおよそ【長さ190×幅130×高さ110(cm)】くらいといえるでしょう。

スクエアな室内形状を持ち、テントよりも端の方まで有効活用できるバンにおいては、テントよりも少し小さい【長さ190×幅130×高さ110(cm)】くらいのスペースがあれば、快適に長時間過ごすことができます。

テントの寸法より車内スペースの方が若干小さくても問題がないのには理由があります。それぞれの形状に注目してみましょう。

形状的に端の方がデッドスペースになるテントに対して、バンの車内スペースは隅までキッチリ使える形状なので、寸法上は多少小さくても使えるスペースが広いのです。

ちなみに、数値上は天井高もテントとそれほど変わりませんが、端から端まで天井高が高いバンのほうが広々と感じられるのも特徴です。

補足説明

長さ190×幅130×高さ110(cm)くらいが必要な車内スペースの基準ということがわかりましたが、人間の体の大きさを参考にこの数値の根拠を補強してみましょう。

必要な長さ

長さの基準は身長です。たとえば170cmの人が就寝するときに必要なスペースは、180cmくらいです。身長ピッタリのサイズだた、つま先や髪が当たってしまい、快適に寝ることができません。そのため、大半の人が快適に寝られるスペースとなると190cmくらいが基準になるのです。

必要な幅

幅の基準は肩幅です。テント以外に参考になりそうな、ベッドのサイズを参考にしてみましょう。ベッドのサイズはセミダブルで120cm、ダブルで140cmくらいのものが多いことからもわかるように、大人二人が横になったときに肩が触れ合わずに快適に過ごせる幅は120cm以上くらいが基準と言えるでしょう。

必要な高さ

高さの基準は座高です。身長170cmの成人の平均的な座高は90~95cm程度です。頭上空間が少なすぎると窮屈なので若干余裕を持たせた寸法が110cmくらいということになります。

ローチェアを使用する場合に必要な高さは120cmくらいです。120cmという寸法は、軽バンにおいてはハイルーフ仕様の車両である必要があります。

お座敷スタイルだけで大丈夫なのか、ローチェアなど椅子に腰掛けたいのか、しっかりと考えましょう。

「車中泊」「バンライフ」の決定的な違い

近年のアウトドアブームや災害に対する意識向上などで、近年の車は「車中泊できる」ことを売りにしている車種も少なくありません。

実際、現在の新車市場を見渡すとTOYOTAシエンタなどコンパクト1BOXから中・大型SUVなど、後席を倒すと長さ180cmくらいのスペースを確保できる車両は少なくありません。

しかし、「車中泊できる」ことを、そのまま「バンライフできる」ことと混同しないようにご注意を。これらの車両では頭がつっかえてしまうので、あくまでも「車中泊できる」だけなのです。調理や食事など、車の中で過ごす時間が長いバンライフなら天井の高さは、絶対に妥協できないポイントです。

バンライフにはバンが、主に商用バンが最適といえるのはその荷室面積だけでなく、天井の高さも大きく影響しているのです。

オススメ車種一覧

いよいよ本題、オススメ車種です。非現行車両や海外メーカーの車両などを入れると、あまりにも多くなるため、国産現行車のみの掲載です。

特にオススメの車種だけを、理由と一緒に掲載します。

ハイエース(TOYOTA)|NV350(NISSAN)

出展:TOYOTA

荷室:長さ300×幅152×高さ132(cm)

当たり前ですが、ハイエース・NV350が定番といえるでしょう。

荷室長300cmという他の車種を圧倒する広大な車内スペースはもちろん、商用車ならではのスクエアな車内形状も使い勝手が良いです。ハイルーフやワイドボディもラインナップされていて目的に合わせて、さらに拡張することもできます。

燃費はエンジン形式により大きく差がありますが、概ね6〜10kmほどと、近代の車としてはそれほど良くありません。

なお、最低地上高が高めにとられているため、多少のオフロードであれば問題なく走行することができます。

こんな人に向いてます

  • 荷物をたくさん持っていきたい人
  • 子供もいる家族でバンライフしたい人

エブリイ(SUZUKI)|ハイゼット(DAIHATSU)

出展:SUZUKI

荷室:長さ190×幅138×高さ124(cm)

軽バンって、アルファードなどのミドルサイズ以上のワンボックスカーよりも室内(荷室寸法・2名乗車時)スペースが広いんです。

個人的にオススメなのも軽バンで、その理由はなんといってもコストパフォーマンスにあります。車格が上のワンボックスよりも広い車内スペース、フル装備でも自家用軽自動車よりもはるかにリーズナブルな車両価格など、驚愕するばかりです。

燃費は15km前後で、良くもなく、悪くもなく、といったところです。

車両本体がコンパクトなため、狭い道でもストレスなく運転できます。また、最小回転半径が小さいため、いざという時の切り返しが楽なのもバンライファーにとっては嬉しいポイントです。

こんな人に向いてます

  • 車両価格を抑えてカスタムや趣味の道具にお金をかけたい人
  • 二人までの人数でバンライフしたい人
  • 山の中など細い道も走りたい人

軽バンオンリーの比較記事もありますので、興味のある方はチェックしてみてください。

軽自動車でバンライフは可能!車種選びの基準とは?

寸法の比較表

参考までに、比較表を作成したので掲載します。赤いマスが他の車種よりも寸法が大きいことを示しているので、赤マスの多い車種ほど車内スペースが大きくなっています。

“参考” の項目にある車種は車格が随分違うので、色分けには含めていません。

*単位:mm|当社調べによる|参考値

N-VANの落選理由

最近注目を集めているN-VANは今回オススメ車種にしませんでした。理由は大きく分けて二つです。

  1. 二人就寝不可:助手席側こそ263cmの荷室長を誇るが、運転席側は158.5cmのため、二人での就寝ができない
  2. 後部窓が少ししか開かない:後部の窓が少ししか開かないために換気が難しく、車内での調理や夏場の就寝に向かない

一方で、他の軽バンには無い高度な運転支援機能Honda SENSINGはメリットです。さまざまな安全機能やクルーズコントロールなどの便利機能があるため、1人でのバンライフ前提であれば十分候補に入るでしょう。

タウンエース(TOYOTA)|NV200(NISSAN)が含まれない理由

一部バンライファーに使用されることもあるタウンエース(TOYOTA)|NV200(NISSAN)を比較に含めなかった理由は、車内スペースがエブリイ(SUZUKI)|ハイゼット(DAIHATSU)とほとんど変わらないためです。

高速道路での移動や長距離移動が中心の場合は、エブリイ(SUZUKI)|ハイゼット(DAIHATSU)の代替として悪くない、と認識していただければ問題ありません。

商用バン以外の選択肢

結局、選択肢は商用バンだけかい!と言われてしまいそうですが、商用バンが圧倒的にオススメなのは間違いありません。

なぜ一般家庭向けの車両の車内が狭いのか?

その一番の理由はシートにあります。乗り心地が考慮された一般車両のシートは座面が厚く、格納時も嵩張ります。バンライフにおいて、後部座席ほど邪魔なものはありません。もちろん、座席を取り外せば大きな荷室スペースを確保できますが、車検に通らなくなるのでオススメできません。

一方で、荷物の積載性が最重要となる商用バンでは、座席格納時に荷室がフラットなのはもちろん、荷物の邪魔になるような出っ張りなどは皆無なので、車検適合の状態でバンライフを楽しめるのです。

税込131万円のコンプリートカー販売中

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